犬と猫の避妊(不妊)手術を、腹腔鏡下で小さな傷で安全に行うことができます。
犬や猫の避妊(不妊)手術は、様々な病気の予防を行うことが可能となり、とても大切な手術の一つです。
犬と猫の腹腔鏡下での避妊(不妊)手術は、一般の開腹手術に比べて組織損傷が少なく、痛みや回復期間が短いとされています。手術翌日には、普段と変わらないと喜んでいただけることが殆どです。
ただし、犬と猫の健康状態によっては、手術が適切でない場合がありますので、獣医師との相談が必要です。腹腔鏡手術の手術方法や実績、リスクなどについてもお尋ね下さい。
当ネットワーク代表による手術実績は、5,000例を越え、手術時間は20分程度で実施可能です。
・卵巣の病気の予防(卵巣嚢腫、卵巣腫瘍)
・子宮の病気の予防(子宮蓄膿症、子宮平滑筋腫)
・乳腺の病気の予防(乳腺腫瘍(良性腫瘍、乳がん))
・ホルモンに関係する病気の予防(糖尿病の悪化、発情中の免疫力の低下)
・皮膚病に関する病気の予防(発情中には皮膚炎が悪化することがあります。)
ほとんどの動物病院で実施される避妊手術は、開腹手術による避妊手術です。
代表的な流れとしては、おへその下から下腹部にかけて15~20cmの切開を加えて、卵巣・子宮を体外に引っ張り出し、体の外で卵巣の血管、子宮の処理を行います。
それらの処置が終わると、ガーゼなどを用いてお腹の中で出血が無いかを確認し、切開したお腹を筋肉層と皮下織、皮膚と縫合し手術は完了です。10日程で抜糸を行います。
1. 手術前には、血液検査やレントゲン検査などが行われ、安全に麻酔を掛けることができるかを判断します。
2. 犬や猫のお腹に小さな切開(3〜5mm)を行い、腹腔鏡と呼ばれる細長い内視鏡を挿入し、お腹の中を視覚化します。通常、2〜3箇所の小さな傷で手術が行われます。
3. 卵巣、または卵巣子宮の両方を腹腔鏡下で摘出します。
4. 卵巣のみを摘出することでホルモンに関連する病気の予防に効果的ですが、動物が発情を迎えた経験、年齢、腹腔鏡で見た子宮の様子(既に子宮水腫や子宮筋腫などが認められる場合があります)などを考慮して卵巣、または卵巣子宮の両方を摘出するのかを決定します。
5. 卵巣、または卵巣子宮の両方を腹腔鏡下で摘出することが可能で、その難しさに違いはなく、安全に手術を行うことができます。
6. 腹腔鏡下で出血がないことを確認した後、切開した部位を適切に縫合し、傷口を閉じて手術は完了です。
7. 手術後、7日程で抜糸を行います。
①傷が小さいことから痛みが少なく、動物の回復が早い。
②手術時にお腹の中を鮮明な画像で見ながら手術ができる。
③卵巣や子宮への強い力を加えることはなく痛みが少ない。
④周囲組織に触れることも殆どないため、組織損傷が少ない 。
⑤止血の確認が確実に行えることから開腹手術より安全性が高い。
⑥開腹しなければ出来なかった検査、手術を小さな傷で同時に行うことができる。