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犬と猫の「乳び胸」を”きずの小さな”内視鏡(胸腔鏡・腹腔鏡)手術で治療する

2024.02.20

犬と猫の乳び胸に対する内視鏡(胸腔鏡・腹腔鏡)外科手術は、従来の開胸・開腹手術に比較して、治療成を向上する可能性を高め、動物たちの身体への負担を軽減します。

犬と猫の乳び胸に対する内視鏡(胸腔鏡・腹腔鏡)外科手術のメリット(開放手術 VS 内視鏡外科手術)
1. 手術の負担軽減、早期回復・快適さ
開胸・開腹手術
 → 胸とお腹に、かなり大きな切開を加えなければなりません。
 → 動物たちの身体にかなりの痛み、負担を与えます
内視鏡外科手術
 → 数カ所の3〜5mm程度の小さな切開により、手術が可能です。
 → 動物への痛みが軽減され、身体への負担を軽減することが可能です。
 → 術後の速やかな回復により入院期間も短縮し、日常生活に早く戻ることが期待できます。

2. 正確性と安全性
開胸・開腹手術
 → かなり小さな手術領域を、覗き込むように手術しなければなりません。
内視鏡外科手術
 → 高性能な内視鏡による拡大した鮮明な視野を用いて、繊細な手術操作が可能となります。
 → 肋骨の間を覗き込まなければならない細部にまでアクセスすることが可能です。
 → 特に、とても微細な胸管(リンパ液の通り道)への繊細な手術操作が可能となります。
 → その結果、手術成績の向上が期待できます。

内視鏡(胸腔鏡・腹腔鏡)外科手術は、乳び胸の治療において手術のリスクを抑え、回復をサポートする革新的な方法です。獣医師と相談の際は、内視鏡手術の詳細をお尋ねください。

大切な家族の一員である動物たちの健康と快適さを最優先に考え、最適な治療法をご提案いたします。

当ネットワークでは、全国で高品質な医療を提供し、身体に負担の少ない治療法を提案しています。
愛犬・愛猫に関するご相談はお気軽にどうぞ。

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胸管結紮術は、3〜5mmの切開が5〜6箇所で行っています。

心膜切除術は3mmの切開が3箇所で行っています。

腹部乳糜槽切開術は、3〜5mmの切開が2〜3箇所で行っています。

文責:江原郁也
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