膵部分切除術

膵部分切除術

膵臓腫瘍

膵臓の腫瘍は悪性の腺癌と良性の腺腫があります。さらに、腫瘍以外で膵臓に腫瘤ができる病気として偽性嚢胞や結節性過形成があるとされています。
膵臓腫瘍の確定診断のためには膵臓にできた腫瘤を切除して病理組織学的検査を行う必要があります。また、膵臓腫瘍の治療は外科的切除が基本となるため、膵臓腫瘍を疑う時には事前にCT検査などによる画像検査を行いつつ治療を兼ねた膵臓の部分切除を行って病理組織学的検査を行うことを提案することがあります。
しかし腺癌の場合は発見時には進行していることも多く、手術時には周囲組織との癒着が見られて切除困難となることもあります。

腹腔鏡で膵臓部分切除術を行うメリット

①傷が小さいことから痛みが少なく、動物の回復が早い。
②臓器や腹腔内脂肪の乾燥を最小限まで防げるため、術後の膵炎の予防や消化管機能の早期回復・疼痛緩和が見込める。

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